中学校で印象に残っている先生 1, いじめ
大学生 女
中学二年生のときの担任の先生は、そのとき別の地区から赴任してきた、若いめの数学の男の先生でした。
中学校なのに学級通信が毎日ありました。
素敵な言葉や詩などが紹介されたり、学級の係が決定したときにはそれについてなどが書かれていました。
はじめはみんな読んでいたのですが、しだいに堂々と教室のゴミ箱に捨てる子がでてきました。
ちょうどその頃から、先生は給食や掃除のときに訳も分からない理由で怒るようになり、だんだんとクラスからの支持もなくなっていきました。
あるときまた先生が怒りはじめたので(なんでそうなったのかは忘れましたが)、みんなの怒りも頂点に達し、先生の分の給食を準備しませんでした。
牛乳だけは誰かが配っていましたが。
先生は自分で給食を準備することもなく、牛乳すらも飲まないで、みんなが食べている時間中ずっと机で考え事をしているようでした。
クラスみんなは無視を続けます。
その日の帰りの会のとき、それまで謝ったことのなかった先生が、みんなの前で謝りました。
それでみんなの怒りも少しおさまり、先生も意味なく怒ることもなくなっていきました。
溝を完全に埋めることはできませんでしたが。
学級通信も全員に配布されることはなくなり、ほしい人はとっていくということになりました。
それもつかの間で、印刷されなくなりました。
先生の机の引き出しを開けてしまったある日、見たことのない学級通信がたくさんでてきました。
印刷しなくなってからも、先生は毎日つくり続けていたのです。
それを知ってからは複雑な思いでいっぱいでした。
素直になれなかった自分が今思うとはずかしいです。