子どもといじめ 2
大学生 女
小学校のとき、いじめのようなことがあった。
いじめられていたのは男の子だったけれど、そのいじめは男女両方していた気がする。
なんでその子がいじめられてたのかは覚えていないけれど、いつの間にかいじめが始まっていた。
私はその子のことを好きではなかったけれど、別に嫌いというわけじゃなかったので、いじめはしなかった。
でも周りの子がしているのを見て、少しかわいそうだなと思いながらもとめようとしなかった。
きっととめたら、「なんであの子のことかばうの?」と言われそうで、恐かったからだ。
また、自分はしていないからいいやという最悪な気持ちもあったと思う。
その子に対するいじめというのは、その子のさわったものにはさわらないとか、机をつるのも紙をはさんでつるとかで、もしさわったら他の子につけあうというので、みんなおもしろ半分でしていたと思う。
私はその行動に関わらないようにしていたけれど、ある日、そのいじめをしている子達に、その子をさわった手でタッチをされた。
みんなが「わ~、次あたりたくな~い」とか言っているのを聞いて、私も「わ~、いやや~、タッチ」とか、他の子にしてしまった。
自分はしないと決めていたのに、無意識にそのときだけ、いじめのグループに入ってしまった。
すごく罪悪感はあったけれど、こうしなければきっと私が変な風に思われると思ったので、仕方がないと思った。
結局そのいじめは先生に見つかって、話し合いがおこなわれた。
いじめられていた子が泣いて話し、とても胸が痛くなった。
それから先生が「いじめをしたことがある人立ちなさい」と言われた。
私はどうしようどうしようと思ったけど、立ったら先生に怒られる、私はあれだけしかしてないしと立たなかった。
いじめをしていた子達が立って、先生は泣きながら話をされた。
その話を聞いて、自分が立たなかったことをすごい後悔した。
自分だってしたのにと、ものすごく罪悪感で押しつぶされそうだった。