遠い場所もつながっているよ

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小学校で印象に残っている先生 18

大学生 男

 僕が一番印象に残っている先生は、一年生のときの担任の先生です。

 当時の僕はものすごい偏食で「野菜」と名のつく物は全く食べられず、果物や一部の魚ですら食べられない状態でした。

 そんな体質だったため、当然給食の時間内には食べきれるはずもなく、僕は昼休みはもちろん帰りの学級会や同級生が帰った後も、いつも取り残されていました。

 そのときの担任の先生は、給食がおわった後から学校がおわるときまでは非常にきびしい感じで「早く食べおわれ」といった感じの無言のプレッシャーみたいなものを幼いながらに感じていました。

 帰りの学級会の時間でも軽く小言のようなことを言われており、そのときの僕は怖さと恥ずかしさで泣き出しそうな(泣いていたかもしれない)状態でした。

 でも学校がおわってみんなが帰った後は、先生は僕が食べおわるまでずっと教室に残っていてくれました。

 諦めて給食室に持っていったり、無理に食べて吐いてしまったりすることがほとんどだったのですが、そのときは少しも怒らず優しくしてくれたり、励ましてくれたりすることが多かったように思います。

 また少しずつ頑張って食べていき、完食したときには「よく頑張ったね」などと言って、一緒に喜んでくれました。

 それまではずっと孤独な気分だったのですが、そうやって一緒になって自分をサポートしてくれていたことがとてもうれしかったように思います。

 それからも何度も迷惑をかけ、偏食も長い時間をかけて克服しました。

 やっぱり弱い生徒を気遣い、助けてくれたことが思い出として強く印象に残っています。

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