小学校で印象に残っている先生 25
大学生 女
六年生のときの担任の先生はその年から新しく私の学校に赴任してきて、始業式に担任の紹介がされたとき、はっきり言って見た目は怖そうだった。
しかし五月にもなると先生のことが好きになっていた。
話はおもしろいし、休み時間になると外に出てサッカーやドッジボールを生徒たちと一緒になって遊んでいるような先生だ。
普段は笑顔も多く、何よりも褒め上手な先生だった。
学校生活の中で例えば誰かがいいことをしたときなど、一人ひとりにメッセージを書いて帰りの会で渡してくれるのだ。
先生はすごく一人ひとりをよく見れていると思ったし、みんなそのメッセージをもらいたくて、いつも帰りを楽しみにしていた。
そんな先生をみんな信頼していたし、今までの先生とは違うなと思っていたと思う。
いつも元気であまり怒らない先生が授業の途中で怒って教室を出ていってしまったことがある。
これは最初で最後だった。
先生があんなに怒ったのははじめてで、クラスのみんなでどうするか考え、話し合った。
結果みんなで謝りに行って、自分の気持ちを一人ずつ話すことになった。
私が先生に気持ちを伝えたとき、いつもより真剣な顔で聞いてくれた。
それから先生は教室に戻って来てくれて、話し合った。
ぎこちなくなりそうだと思ったけど、そのことで先生と生徒の距離も縮まったのではと思える。
この先生はよく「頑張っていきましょう!」と言ってくれた。
この先生の言葉には本当にいろいろ頑張れたし、今でも耳に先生のこの声が残っている。