小学校で印象に残っている先生 58, いじめ
大学生 女
私が小学校三年生のとき私の今の親友が引っ越してきた。
そのときの担任の先生はその子がちょっと変わっていることに気付かなかった。
親友と同じで私もかなりの変わり者だった。
四~六年生のときにはいじめにもあっていた。
でも先生たちが何かをしてくれたことはないし、その頃にはすでに私たちは先生に何の期待もしていなかった。
けれど今思うと唯一の心遣いだったのかと思われることが一つある。
保健室に比較的自由に入ることができたことだ。
授業中以外はよく保健室でゴロゴロとしていた。
保健の先生がいないときも好きなだけそこで遊んでいた。
誰がそんなふうにしてくれたのかは知らないが(保健の先生ではないかと思われるが)、それは私たちにとってとてもありがたかった。
誰かに何かを心配されたり、先生たちが必要以上に関わってきたりするよりよっぽどよかった。
変わり者同士あまり周囲には溶け込んでいなかったが、それでも他に何人かの友人はいたし、物事を話す相手にも不自由はしていなかった。
私や親友が先生に何も期待しなかったということもあるが、私たちのことが周囲にあまり理解されなかったことは結局後に問題となってしまった。
私は中学で孤立し、親友は登校拒否になった。
それでも二人にとってはそれも大したことではなかったと私は思う。
小学校時代にどんなに先生が注意して見ていなかったとしても先生に原因があるわけではないし、先生の対応が悪かったというわけでもない。
ただ私たち二人が教師との距離をとりすぎてしまったのではないかと思う。
私は先生に悩みを話したこともなく、よってそれに応えてもらったこともない。
印象に残っていることなどないし、逆に傷ついたこともない。