子どもと恋 63
大学生 男
小学生の頃の恋は無意識に引きつけられる磁石のようなものである。
愛や恋や女性を好きになるという感覚は幼少期、誰からも教えてもらったことはないはずなのに気付けば単純に女の子のことを「好き」になり、一緒に過ごしている。
本能と言えば本能なのだろうし、先天的に持っている感覚なのかもしれない。
子どもが同性ではなく、異性になんらかの特別な感情を持つこと。
論理的思考では捉えることのできないこと。
「好きになる理由なんてない」ということを耳にするが、子どもの恋はまさにこの言葉の通り純粋な心のまま、ただ異性に引かれている状態である。
今思うとこの純粋な恋愛感情はとても懐かしく、温かい気持ちになる。
大人になりつつある今この気持ちを思い起こし、純粋に人を愛す気持ちを尊重して生活していけたらなと思う。