子どもと恋 102
大学生 男
小学生のとき僕はとてもやんちゃな子で、いろいろガラスを割ってしまったりよくケンカしたりしていました。
先生からは問題児というレッテルを貼られ、必ず私に一人先生が付くまでになっていました。
始めに付いた男の先生には怒られたり叩かれたりして、ますます私は学校も嫌になり、荒れていく一方でした。
ですが男の先生がどこかの別の学校に行って、新しい女性の先生が来ました。
その先生は私が何をしても決して最初から怒鳴りつけることはなく、とても優しい言葉で「どうして怒っているの?」「何か嫌なことがあったでしょ、話してごらんなさいな」と私が何も言っていないのに心を見透かしているような言葉を言う人でした。
私はその先生と接していくうちに興味を持ち、とても大好きになっていき、荒れた気持ちも次第になくなっていきました。
その先生が転任すると聞いたとき自然に涙が流れ、一日中泣いていたことを覚えています。