小学校で印象に残っている先生 30
大学生 男
あまり印象的な出来事などはないが、よく覚えているのは小学校四年生のときの担任だった先生。
私は小学校四年生のときに引っ越したので新天地でのはじめての担任だったが、その先生の最初の印象は「怖い」。
年配の女の先生だったのだが、とにかく怖い。
何が怖いって、口調は乱暴、顔も普段から怒っているような表情、それより何より怒ったときの怒鳴り声と言ったら思わず立ちすくんでしまうほど。
宿題も毎日出たが、怒られたくないので家に帰ってすぐやった。
何をやったかは忘れたが、何か怒られてしまうようなことを悪気なくしてしまったとき、次の日どうしても怒られるのが怖くてお腹が痛いと言って学校を休んだこともある。
給食のとき食べる姿勢が悪い(肘を机についたり、左手を使わず食べたり)と椅子の上に正座させられた。
一度指摘されたら五年生に上がるまでずっと正座で給食を食べることになっていた。
お行儀の良い女子一名だけが正座を言い渡されることなく五年生に上がった。
その先生は加山雄三が大好きで、度々加山雄三のテープを流しては歌っていた。
学活か何かの時間に私たち児童も歌詞カードを配られて歌った覚えがある。
そんな先生も一人息子のことになると目尻が下がる。
確か私より年下だったと思うが、その子のことをとても大事にしていた。
その先生は一年間だけ来た先生だと聞いて、私と仲の良い友達三人、計四人で先生の家に遊びに行くことになった。
行って何をしたと言われたらほとんど覚えていないが、楽しかったような気がする。
結局私はその先生のことが好きだったのか苦手だったのか今でもよくわからない。
ご機嫌取り、あるいは仲良くなっておこうという悪知恵が働いての行動(先生の家に遊びに行ったこと以外でも)だったかもしれないという思いもある。