小学校で印象に残っている先生 4
大学生 男
小学校で印象に残っている先生は、小学校一年生のときの担任の先生です。
今でもフルネームで覚えているぐらいですが、その先生について覚えている思い出は一つしかありません。
それは小学校一年生の最後も最後、その当時の六年生のお兄さんお姉さん方を送り出す、卒業式での出来事でした。
その当時の自分たちにとって、卒業式はただじっとしていてしゃべれない、苦痛な時間でした。
しかし、その苦痛がなくなるのがトイレだったのです。
それに気付いた自分たちは2回も3回も、卒業式中にトイレに立ったように思います。
その後、卒業式が終わり、教室に戻った自分は先生の雰囲気が怒っているように感じました。
先生は「男子は全員立て」と言いました。
そして、一人一人ビンタをしていきました。
そのときはじめて自分は「やってはいけないことをしたんだな」と心の底から理解しました。
どんな言葉より心に響いたように思います。
一人を除いて、誰も泣きませんでした。
それは皆心から反省していたからじゃないかと今では思います。
その先生は皆と「さようなら」した後で、まだ泣いていた一人の子に一所懸命謝っていましたが、それも入れて、よくよく印象に残っています。