遠い場所もつながっているよ

May Flowers always line your path and sunshine light your day.

子どもと恋 119

大学生 女

 忘れもしない幼稚園時代のバレンタイン。

 私はマンションの六階に住んでいて、十階のあー君とは幼なじみだった。

 親同士も仲が良くて、私たちはよく一緒に遊んだ。

 バレンタインはお母さんが買ってくれたチョコを渡していた。

 本当は渡したくなかった。

 好きな人がいたから。

 でも「渡してあげなさい」とお母さんが言うから嫌やなあと思いながらも渡した。

 確か五歳のときお母さんは大きめのハート型のチョコを買ってきた。

 私はエレベーターに乗ってそれを渡しに行くときハートのチョコが入った箱をわざと何度も落として、そのまま何くわぬ顔で渡した。

 薄いチョコだったからたぶん割れていたと思う。

 ごめんね、あー君…。

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子どもと恋 116

大学生 女

 人を好きになると自分の中の感情が熱くなって、その人のことしか頭に入らなくて、その人を無意識に見てしまいます。

 私は高校のとき演劇大会で一つ上の他校の人と出会い、話をするうちに好きになり、メアドを交換してもらい、大会が終わっても半年間メールを送り続けました。

 冬休みに会う約束をしてもらって、半年ぶりに会い、その人と二人でご飯を食べて、その日はその人の誕生日だったのでプレゼントを渡して、告白しました。

 答えは好きな人がいるからと言って、ふられました。

 私はそれまで人を本気で好きになるなんて思ってもいなかったのでこの恋が一番印象に残りました。

 ちなみに今はその人とは友達の関係になり、メールも送っています。

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子どもと恋 115

大学生 女

 高校のときはこれが恋なのかなと思う人ができました。

 そのときは本当にその人が光って見えるぐらい「好き~!」という感情がありました。

 しかししばらく経つと「なんで光って見えたんだろう?」という気持ちになり、恋心も全くなくなってしまいました。

 大学生になってからは部活で好きな人ができました。

 その人が他の女の子と話しているだけでも嫉妬してしまうほどです。

 高校のときは好きな人ができても話しかけずにじっと見つめているだけでしたが、今回は積極的に話しかけていました。

 私が考えるに、恋というのは愛情の押し付けではないかと思っています。

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子どもと恋 114

大学生 女

 小学校高学年くらいのとき好きだった人にバレンタインチョコを投げつけるように渡した覚えがあります。

 そのときはすごく恥ずかしかったのですが、今思うと自分よりスポーツが出来たことが悔しく、うらやましかったから好きだっただけのような気がします。

 また成長しているようでしてないなあと思うのは、今バレンタインチョコを渡そうとしてもやっぱり投げつける気がすることです。

 いつになったら子どもを卒業するのでしょうか(苦笑)。

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子どもと恋 113

大学生 女

 小学校一年生のときに生まれて初めて好きな男の子にバレンタインチョコをあげました。

 家まで届けに行って「あげるからもらって」と言って渡しただけでした。

 ホワイトデーには放課後教室に呼び出され「後ろ向いて」と言われました。

 そしてランドセルを開けて何かを入れていました。

 「家着くまで開けるなよ」と言うとその子は走って帰っていきました。

 私は近道を選んで走って帰りわくわくしながらランドセルを開けてみると、私の好きな袋入りのアメが入っていました。

 お母さんにもらったことを報告して、にやけながら全部食べたことを覚えています。

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