子どもと恋 96
大学生 女
小学生の頃、好きになる人のタイプは二種類あったと思う。
一つ目はクラスの中心的な人だ。
スポーツが出来て、女の子に人気があって、目立つタイプの人を好きになることが多かったと思う。
たぶん私はミーハーな性格なんだろう。
もう一つのタイプは年上の人だった。
兄と仲の良い友達が家に遊びに来ると、私もよく一緒に遊ばしてもらっていた。
するとだいたいの場合、好きになってしまうのだ。
たぶんその人達の中に兄を見付けていたのだと思う。
そして今は明るくて元気で素直な人を好きになることが多い。
自分の気持ちのままに笑ったり、悩んでいることを口にしたりするような少し子どもっぽい人だ。
たぶん自分もそうしたいのにできないからとてもうらやましくなってしまって、いいなあと思ってしまうのだろう。
これからもタイプは変わると思うが、そのたび自分がほしいものを持っている人を好きになるんだろうと思う。